エビエビぱらだいす☆

飼育のことや採集のことを投稿しようと思っています

タガメの終齢幼虫

今年は去年、採集してきた個体を用いて、初めてタガメの繁殖に挑戦してみました!

産卵に関することは、また暇なときにでも書けたら書きます。

 

現在している幼虫が終齢まで成長したので、久しぶりに書いてみました!

まず、はじめに下に2枚の写真があると思うのですが、何齢幼虫だと思いますか?

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    タガメ 終齢幼虫

答えは、どちらも終齢幼虫!すなわち、5齢幼虫です

水生昆虫の中でも

ゲンゴロウやガムシなどの水生甲虫の幼虫は3回の脱皮を経た後、サナギになり、成虫になりますが

アメンボやタガメなどの水生カメムシ類の幼虫は5回脱皮した後、サナギにはならず、成虫になります。

話を戻しますが、上にある写真では同じ5齢幼虫でも色が全く違うのが見てわかると思います。

写真左は5齢幼虫になってから撮影した個体、写真右は羽化直前の個体を撮影したものです。タガメは羽化直前になると、このように赤色になります。

このような形態変化は、タガメや水生生物に限らず、生き物を飼育する中での醍醐味だと思います!

 

カワリヌマエビ属について

 

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カワリヌマエビ属(Neocaridina)とは、十脚目 抱卵亜目 コエビ下目 ヌマエビ科 ヒメヌマエビ亜科 カワリヌマエビ属に属するエビの総称です。ペットショップなどに行くと、よく売っているレッドビーシュリンプなどは原種カワリヌマエビ属を改良したエビです。ペットとして以外にも釣り餌としても販売されています。

 

日本に元々生息しているNeocaridina

ミナミヌマエビ Neocaridina denticulata

イシガキヌマエビ Neocaridina ishigakiensis

イリオモテヌマエビ Neocaridina iriomotensis

イキシマカワリヌマエビ Neocaridina ikiensis

の4種です。

 

しかし、近年、外国産Neocaridinaミナミヌマエビが各地に広がったことにより、元々ミナミヌマエビが分布していなかった地域まで確認されるようになってしまっているのが現状です。ミナミヌマエビ静岡県から鹿児島に分布しているのですが、この分布域内でも確認されているため、在来ミナミヌマエビ!と断言するのは中々難しかなってしまった上に、外来Neocaridinaによって在来ミナミヌマエビが数を減らしてしまっている現状もあります。また、ミナミヌマエビのみならず、同じ大卵少産型のヌカエビの数を減らす原因となっています。

 

下の写真に写っているNeocaridinaは神奈川県で採れた個体です。ミナミヌマエビかそれとも海外のかは、ちゃんと見てないのでわからないのですが、神奈川県で採れた個体なので外来種となります。

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国内には外来種NeocaridinaとしてN.davidiN.palmataN.koreanaなど複数種侵入しているのではないかと推察されています。その中でよく聞くのが、

シナヌマエビ Neocaridina davidi

分布 中国、韓国、台湾

   日本では、各地で確認されている

現在では、N. denticulata sinensisN.heteropoda heteropodaの2名義種群はシナヌマエビのシノニムとされています。

最初に房総半島で採集された標本群がN.davidiと同定されたことで、外来種として明らかになりました。

 

シナヌマエビとミナミヌマエビの形態的違いは、額角の長さ、雄の第3歩脚前節や雄の第1腹肢です。しかし、既に中間的な形態をもつ個体がいるとわかっていることから2種が交雑することも考えられています。

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両種の額角の違い

ミナミヌマエビ

第1触角柄部第3節の先端から触覚鱗を超える長さ

歯式は、上縁8〜20本の歯、下縁0〜9本の歯

・シナヌマエビ

第3節先端に達する長さ

歯式は、上縁13〜29本の歯、下縁1〜13本の歯

 

上の額角写真は、上縁16本で下縁4本写っているのがわかります。また、額角の長さもシナヌマエビの特徴に当てはまるような感じがするので、額角だけならシナヌマエビの可能性が高いかもしれないですが、雄の第3歩脚前節や雄の第1腹肢をちゃんと見てないので、断言はできないです。

 

問題だらけの現状、国内にいるカワリヌマエビ属。ミナミヌマエビのみならず、在来ヌカエビの減少にも繋がっているので、少しでも問題が解決されていければいいなと思います。

 

何か違う点や情報などがありましたら、色々教えてください!よろしくお願いします。

愛媛県産ドンコ

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ドンコ Odontobutis obscura

全長 15〜25cm

分布 新潟県、愛知県以西の本州、四国、九州

   国内外来種として関東地方、特に神奈川県

      の相模川水系で見られます

   他の水系や他県でも見られると思います

   が、勉強不足なので経験的な話です

 

写真の個体は、家で飼育している在来ドンコ(10cm前後)です!

 

ちなみに自分で採ったわけではなく、同好会メンバーからプレゼントしてもらった個体です。

在来ってだけでかなり嬉しいのに、わざわざ連れて帰ってきてくれたのも嬉しかった個体です

 

乾燥クリルをあげています。昨日、45水槽から60水槽に上げ、更なるサイズアップを狙っています。本当は冷凍オキアミあげたいんですよね笑

Rhinogobius candidianus

 

今回、初めて横浜闘魚庵さんからお魚を購入しました! 

 

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上の2枚がオス

下の2枚がメス
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Rhinogobius candidianus

candidianusは、台湾の湖名

体長は、75mm〜80mm程度

両側回遊性

 

今回はペアで購入!

繁殖まで持っていければと考えてるけど、浮遊幼生期の塩濃度がどの程度なのかとか分からないから不安

また、変化があれば投稿します!